伊藤哲司の「日々一歩一歩」

ここは、茨城大学で社会心理学を担当している伊藤哲司のページです。日々の生活および研究活動で、見て聞いて身体で感じることなどを発信していきます。

ささやかだけど少し親孝行ができたかな

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 今年のゴールデンウィーク、後半は4連休でした。最後の3日間、両親に名古屋からきてもらって、茨城と栃木に1泊ずつしてもらいました。初日は私のアパートに、2日目はこの春大学生になった娘のアパートに。

 80歳の域が見えてきた両親は、3月には一緒にベトナムハノイに行くなど、最近わりと元気です。それでも疲れやすさを考慮して、昼寝の時間を設けたりして、両親が無理なく移動できるようにしました。笠間の陶炎祭にも連れていきたかったのですが、思った以上の交通渋滞に、そこは無理せず断念したりして。

 石岡市で開かれていた107歳の刺しゅう作家・上杉ミツ子さんの作品は見にいきました。ご本人には会えませんでしたが、上杉さんが明治40年(1907年)生まれということを知った母は、「恵那の婆ちゃんと一緒だね」と。岐阜県恵那市は母の出身地。母の母、私の祖母のことで、私が小学6年のとき、70歳に至らぬ前に逝ってしまったのですが、もし生きていれば107歳なのかと感慨深く思いました。母はなおさらそう思ったことでしょう。

 栃木では、両親にとっては孫にあたる娘の運転する車で、那須湯本の鹿の湯に連れていきました。約1300年の歴史があるという温泉、41度から48度まで温度別の木製の湯船が並び、絵に描いたような独特の味わいがありました。私にとっても初めてでしたが、両親にとっても、こんな温泉は初めてだったようです。孫が通う大学にも立ち寄り、しっかり学生生活を始めている様子も知ってもらうことができました。

 名古屋から飛行機で茨城に飛んできた両親は、空から富士山がとても綺麗に見えたと喜んでいました。私が勤務する茨城大学も散策してもらうことができました(写真)。帰りは、那須塩原から東京経由で新幹線で。無事名古屋に着いたという連絡をもらい、私もホッとしました。

 最近「健康寿命」という言葉があるのを知りました。自立して自分で生活できる年齢を指すようですね。それが日本では70歳そこそこということも。それを考えると、両親はすでに長寿の域に入っています。私がまもなく50歳になるのですから、両親も歳をとって当然。でもまだまだ元気でいてほしいものです。私の人生も、まだまだこれからです。